こんにちは。進学先を椅子の座り心地だけで決めたことがあるアラサー会社員です。
昨今の市井の情勢変動に伴って、少なくない数の会社がおそらくそうなったように、私の勤務先も2020年3月ごろからほぼ恒常的に在宅へと勤務形態が変わりました。私自身はもともと週に一度は社外での勤務が許容されている職種だったので、それまで気分や体調によって今日は家でやるかな〜、を選べていたんですが、いわゆる緊急事態宣言が解除されるまではほぼ自宅で、以降も出社する人数を調整するため、極力オフィスに出ていかない生活を余儀なくされることになりました。それまでは自宅での仕事は選択肢のひとつに過ぎなかったのが、突然変異的にそうせざるをえない状況になったわけです。
今は月の八割は在宅で、残りの二割ほどは公私の予定によってオフィスに出社するスタンスで働いていますが、家で仕事する時間が以前にまして増えているのは変わらないので、なんとなく家で使うものを選ぶ時の見方が変わってきつつあるのを実感しています。
今日は椅子の話です。
シェルチェア時代
十畳そこそこのワンルーム暮らしで、家で仕事するときはもっぱらダイニングテーブルと、ダイニングチェアにしていたイームズのシェルチェアのリプロダクトでやっていました。
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MTG Style chouchou
シェルチェア単体だと座面が硬くて、毎日長い時間座りっぱなしになるのがしんどかったので、在宅勤務の恒常化が決まったタイミングで、MTGのstyle chouchou という骨盤サポートのクッションを導入しました。一枚厚手の敷物があるだけでだいぶ楽になるし、腰のあたりが安定してかなりよくなりました。あと一番大事なポイントが、見た目がフワフワしていてとても可愛い。
が、椅子の方が安物でもともとあまり丈夫じゃなかったみたいで、足の接合部が割れてしまい……。
長椅子時代
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仕方なしに、来客が来たときに使う程度で物置と化していたペラッペラのベンチに座って凌いでました。これはこれで椅子の上で胡座かいたり、(あんまり行儀良くはないですけど)片膝立てて座ったり、その時々に楽な姿勢を取れるので良かったといえば良かったんですが、いかんせんペラペラなのがしんどいのと、背もたれがないのが想像以上にきつい。
ワークチェアジプシー時代
というわけで、重たい腰をあげて、ずっと先送りにしていた椅子探しに乗り出しました。
PCに向い続けるデスクワーカーなので、会社で使っているアーロンチェアも一考したんですが*1、ダイニングテーブルに合わせることを思うとどうにも導入を躊躇ってしまい。オフィスチェアって積極的に生活空間に置いておきたいと思うビジュアルのものが少なくて、クローゼットを潰して書斎にすることも本気で考えていました。
Vertebra03
広いインターネットの海に潜ってみて数日、これなら自宅のダイニングに置いてもいいかなと思えるオフィスチェアを見つけました。ITOKIのvertebra03(バーテブラゼロサン)です。
カラーリング
公式サイトのラインナップ を見ていただくとわかると思うんですが、脚の種類は三種類あり、フレームのカラーと張地のカラーリングを自分でカスタマイズしてオーダーできます。とにかくカラーバリエーションが豊かで、配色を決めるのに、SNSを漁ったり、Photoshopで雑にコラージュ作ってみたりしながら三日ほど悩みました。
それだけ悩みまくった挙句、エクリュベージュの張地にチェスナットブラウンのフレーム、という結局一番無難な組み合わせにしたんですが、元々のダイニングテーブルやカーテンも似たような色だったので良かったのかな、という気がしないでもないです。長く使うものだし。
生活に馴染むオフィスチェア、今のところかなりいいです
— え🐮 (@___karg) 2020年9月2日
これに馴染むようなダイニングチェアをもう一、二脚揃えてベンチ捨てたい pic.twitter.com/z4JCJ7iU90
とはいえ本当にカラーバリエーション豊富なので、アクセントカラーとして取り入れてみるのも本当に素敵だなと思います。参考にさせていただいたブログなんかでは、秋っぽいシックな色の組み合わせが本当に素敵です。
楽天にあるイトーキオンラインショップで買うと、たまにクーポンついたりしてちょっとだけ安く入手できます。楽天ROOMにリンク貼りました。
凝り性の人は見積もり出してもらったりすると選択肢と夢が広がります。受注生産なので一ヶ月ぐらいは納品待ちがあり、私は八月の頭にポチって末には届いた感じです。また、イトーキの自社便で納品されるので、梱包とかは持って帰ってくれるのもかなりポイント高かったです。むしろ自宅の玄関に配送されるときには剥き身でちょっとびっくりしたくらい。
座り心地
肝心な椅子としての座り心地ですが、ちょっと固めで長く座っていても疲れを特段感じないです。何より、この椅子、ダイニングチェアっぽさが凄くてそんな感じには見えないくせに、背凭れ動くし座面もちゃんとスライドするんですね……!椅子自体にしっかりとした重さがあるので、座面をスライドさせて沈み込んだような体勢をとっても安定感がすごいです。背もたれがちょうど肩甲骨の下ぐらいに当たって、座ったまま楽に伸びができる。
このご時世なのでなかなか気軽に試せる場所がなくて、座り心地に関してはバクチだったんですが、さすがはオフィス用品の会社なだけあってかなり良かったです。まあその前が座り仕事に向いていないシェルチェアだったのはあるんですが……。
これから先、WFHな働き方が進んでいくにつれて、生活に溶け込むオフィスチェアがもう少し増えてくるといいなぁ、ということを期待しています。でもひとまずは、vertebra03シリーズが生活に馴染むオフィスチェアとしては椅子フェチ的にかなりお勧めできる存在です。
*1:実際、夏前あたりからアーロンチェアの中古品が値下がりしまくっていたので死ぬほど迷っていた。