Hey, Siri. 30分はかって。
30分でどれだけ書けるかよくわからないけど、決めた時間で書けるだけやってみる。とにかくゆるい感じでその時書きたいことをバッと書いてみようという試み。続くかもしれないし、続かないかもしれない。
今週、リモートワークと思えぬほど喋り疲れている。
業務上、社内外のミーティングでファシリテーターをやることが多く、多い時だと丸一日、なんらかの会議の司会業をし続けて労働時間が終わってしまうことがある。今週はとにかくずっとそんな感じで、とりわけ昨日、今日の二日間は休憩時間もろくに取れないほど、朝から晩までカレンダーの埋まり具合が本当にひどかった。予定を入れたのは自分だったり、自分でなかったり。だいたい三分の一ぐらいは自分で自分の首を絞めていることになるのであまり大きな声で文句は言えないし、それだけ重宝してもらっているのだとポジティブに思うことにしている。おしゃべりなのがわたしの特質だ。
対面して膝を突き合わせてする会議と違って、オンラインでの会議の進行はラジオパーソナリティーに近くなりがちだなと思う。同じ空間にいれば感じられる直感というか、例えば眉が少し動いた、肩が揺れた、手が少し動いた、みたいな、そういう微細な変化で「あ、この人何か話そうとしているな」「あんまり分かってないけど分かったって言ってるな」ということが読み取れるけど、オンラインの会議はどうもそううまくいかない。自分が喋っていい場面なのか、参列する側も一定程度ためらいを覚えてしまうだろうなということは推察できる。だから、会議の性質によってはラジオパーソナリティーとして会議を回す、みたいな感覚になることに一定程度の納得感はある。
ブレストみたいな会議の場合は正直なところ、まだうまくオンラインで回せていない気がする。順番に話してもらう、というより、ぽんぽんとアイディアだしをしていくような場面は、先にあげたような「自分が喋っていい場面なのかわからない」というような思いで黙り込まれてしまうと議論が前に進まなくなる。かといって話を雑に振ったからといってアイディアは湧いてくるものでもないので、できればやっぱり対面してやりたいなという気持ちがある。仕事柄、落書き程度の絵を描きながら図説する方が伝わることが多いのだが、紙とペン、ホワイトボードと付箋があればよかった会議室と違って、オンラインの会議だと紙とペンほどの手軽さを持って図説することが難しい。
今のような役回りを担うようになってから手放せなくなった ゲームストーミング という本。創造性の高い場でいかに議論を前に進めるか、そのためにはどういった手法で進行していくかが重要になってくるが、場の設計の仕方から事例までがまとめられているので重宝している。
会議で感じる難しさを軽減させて議論を前に進めていく、より良いものにすることがわたしの仕事ではあるが、わたし自身も最適解を見出せないまま試行錯誤しながら一年近く過ぎた。同じような役回りを担う人が社内にあまりいないので、社内でこういう悩みを共有する相手がいないことが悩みといえば悩みかもしれない。とは言え、その時どきの参加者の顔ぶれを見て、どういうアプローチをするのが良いのか毎回探りながらやっていくしかないなぁと思ってはいる。結局、目の前の相手のことを考えるのが仕事の本質なので。