なんてことのない仕事の日の朝の話

Nature Remoのオートメーション機能を使って、平日は5時半になったら部屋の電気を常夜灯にして、エアコンの暖房を入れるよう設定している。同じぐらいの時間帯にテレビも目覚まし機能で電源が入るようにしているので、アラームを設定していなくても大体その時間帯には目を覚ます。毎朝テレビはついているものの、誰かが喋っている声をBGMにする、というラジオの代わりみたいな使い方をしているだけなので、内容はほぼ頭に入っていない。スマートスピーカーを買って、普通にラジオを流せば良いのではという気もしている。

常夜灯にしているのは、いきなり照度マックスにすると眩しくて逆に目が開けられないから。

布団から出るのはもう少し先で、大体そのままゴロゴロしながら本を読んだりぼーっとしたりしている。最近ベッドサイドにハイスツールを持ってきてサイドテーブルがわりにしていて、スワッグや読みかけの本はそこに置いている。

キャンドルウォーマーランプはキャンドルをまだ買っていないのでただのランプとかしている。

仕事が終わると夜はあっという間に寝てしまうし、ひどい時はそのまま机で突っ伏して朝を迎えてしまって、なかなか自分の時間を作ることができない。だから6時半ぐらいまではのんびり過ごすことにしている。職場に出勤する日も在宅で仕事をする日もそれは変わらず。


エアコンで部屋があったまってきたら布団から這い出て、体を伸ばしたりちょっと筋トレをしてみたり。それから日によってはお風呂の追い焚きボタンを押したり湯を張ったりするし、シャワーだけですませるときもある。最近体温が下がってきている感じがあって、本当はちゃんと毎朝お湯に浸かって体を温めるようにしたいなとは思っているけど全然できてない。

お湯を張っている間にお米を炊く。もともと朝ごはんは食べないほうだったけれども、秋に一人用の土鍋を買ったことでなんとなく朝から白いご飯を食べるのが楽しみになった気がする。

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1合炊いて、2、3回に分けて食べる感じで、その日のうちに食べ切ることもあれば、冷凍して翌日の朝食べることもある。洗って浸水させるところまでは前の日のうちにやってしまっていることが多い。

1合分の米だと、無印の一番小さいサイズのボウルがちょうど良くて気に入っている。ザルの目が細かいのでかけらが詰まったりしなくてストレス溜まらないのがすごくいい。

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土鍋で1合分を炊くのはものすごく簡単で、浸水させたお米と水を土鍋に入れて火にかけ、ガス火の燃える音に混じってぽこ、ぽこ、と沸き立つような音が微かに聞こえてきたら火を小さく。5分経ったら強火にして、おこげを作る。水分を多く含んだぽこぽこ、という音から次第にぱち、ぱち、という乾いた音が混ざってくる、そういうささやかな変化を耳で楽しんで、水気の多い音が聞こえなくなったら火を止めてあとはしばらくほったらかしだ。火にかけている時間は10分もないのに、なんだか少しだけ体に良いことをしているような気持ちになる。炊飯器でまとめて炊飯していた頃にはこんなこと考えたこともなかった。


蒸らしている間にお風呂を済ませる。湯船に浸かって、浸かりながら肩まわしをしたり、ビオレのお風呂で体を拭く前に使う乳液を体に塗りたくったり、ボディオイルを塗ったり、スキンケアをしたり。スキンケアは、徒歩圏内で買えるからという雑な理由で、年始からアルビオンのエクサージュシリーズに入信した。肌が柔らくなったと実感できるし、乾燥肌向けのラインがあるのも最高。何より香りがかなりいい。いい香りのするスキンケアは万病に効くのでこれは日用品代であり医療費でもある。


ひとしきりのケアをやっていると蒸らしの20分はあっという間に過ぎる。蒸らし終わった土鍋を開けて朝ごはん。白飯だけで全然食べられるタイプだけど、最近は実家の母から贈ってもらった加島屋の鮭フレークを乗せて食べることが多い。

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日によって卵かけご飯にしてみたり、冷凍庫に大体ストックしているマグロの切り落としを出してきたり。汁物をつけるときもあれば付けないときもあるけど、あるとやっぱり体の温まり具合が違う気がする。お出しのもとになるものは何かしら家にあるので、出汁をとりながら具材を煮る雑なスタイル。具材は特に決めていなくて、冷凍庫か冷蔵庫に眠っているものがあればそれを使うし、何もなければ乾燥野菜を戻したりする。

やかんでお湯を沸かしながら洗い物や掃除を簡単に済ませる。電気ケトルは何年か前に壊れたのを最後に持っていなくて、何故かずっとニトリの安いホーローのケトルを使っている。多分電気ケトルが壊れて間に合わせで買ったんだと思うけど、注ぎ口が思いのほかストレスないのでそのまま使っている。

お湯のまま飲む日もあれば、コーヒーを淹れる日もあれば、紅茶やルイボスティーにする日もある。KINTOのガラスのポット に注ぎ込んでテーブルに持っていく。KINTOのポットは先日うっかりこのダイニングテーブルから落としたけどびくともしなくて、より一層KINTOへの信頼と愛が増した(同じタイミングで落としたIKEAのティーライトスタンドは木っ端微塵だった)。

後ろに映っているIKEAのティーライトスタンドはもう手元にない。気に入ってたのに……。

仕事中に使っているマグやティーポットの話は前に在宅勤務の装備の話をしたときにも触れている。

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最近、予定がなくともちゃんと髪を巻き、メイクをするようになった。といっても裾をワンカールさせる程度の簡単なものだけど、予定がなくても自分に手を加えることで一日のモチベーションがちょっと変わってくる気がする。

旅行用に持っていた サロニアのミニアイロン を普段からそのまま使うようになった。バストトップぐらいまでの長さがある髪を考えると口径が細いような気もするけど、いつも適当にしか巻かないし、生粋の猫っ毛ですぐ緩くなってくるのであんまり気にしていない。100度からはじめて前髪をやって、そのあと温度をちょっとあげてアイロンスルーしながらちゃっちゃか巻いていく。出来栄えがどう、というより、自分に手をかけた、という事実が多分大事なんだろうなと思っている。

いくら頑張ってもMacの内蔵カメラの解像度の前には全てが無意味なのだとわかってきたので、在宅で働く日のメイクはあんまり頑張らない。肌の色みを適度に整え、眉を描き、アイシャドウを塗り、ハイライトを施して、チークはそれなりにちゃんとするくらいで終わらせる。その日の唇の状態を見て、あまりにも不健康そうだったら口紅を塗る。次のお休みにでもこれは別にブログ書こうかな。


ワンルームの中で在宅勤務をしているので、緊急を要する対応の場合は除いて、部屋着のままでは仕事をしないことを自分に課している。仕事中のためというより、仕事が終わってからも仕事モードから切り替えられなくなることがはるかに深刻だったので、これから一日働くぞ、という意味で外に出る時とあまり変わらない格好をするようにした。その方が可愛いし。半年ぐらい前は楽なワンマイルウェアばかり着ていたけど、体の変化に気が付きにくくなる気がするので次の夏は多分やらない。


ここ最近は仕事が立て込んでいてなかなかできていないけど、職場に出勤するために電車の乗っているであろう時間は仕事関係の積読や専門誌を読む時間に充てることにしている。職場のGoogleカレンダーにも読書の時間としてスケジュールに組んでいて、組織文化によるところは大きいかもしれないけど、メンションされたくない時間は用途をオープンにしつつ先手を打って確保しておくと意外と理解されやすい。非公開の予定にする方が色々突っ込まれたりして面倒臭いので、私的な予定であっても可能な限り透明性を担保しておくと良い。

秋に買ったKindleがだいぶ活躍している。


というわけで、ある日の仕事前の朝の話をしてみました。

大学生ぐらいの頃、安野モヨコさんの『美人画報』というエッセイ集のシリーズが好きだったんですけど、なんだかそれのことを思い出しました。他人の生活のルーティンみたいなものって、今でこそYouTubeで気軽に公開されるようになったんですけど、文字で見るとまた違った趣があっていいなと思ったのを覚えています。特に面白くもない生活のルーティンであっても、それを文字にしてみるだけで、自分が何にこだわりを持って生きているのかが可視化されてちょっと楽しかったです。最近のわたしの場合、食べることにせよ髪を巻くことにせよ、自分に対して少しだけ手をかけてご自愛する、ということを意識しているんだなぁ、というのが見えてきたような気がします。

他の人のものもぜひ読んでみたいのですが、まずは自分からということで。